2022年2月10日木曜日

Stokke Tripp Trapp のハイチェアの補修と塗装

 今回は家具(子ども用いす)の補修と塗装についてです。

以前にもお話しましたが、うちでは木製家具を買うときはまず中古で探すことが多いです。

前の記事:中古家具についての考え

最近、小学校低学年の子ども用に中古のハイチェアを買いました。北欧家具ブランドStokke社のTripp Trappという椅子です。成長に合わせて座面と床面の高さが変えられるという優れもので、日本でも人気のようですね。


本来なら小学生ではなく赤ちゃんの時から使いたかった!ですが・・・Better Late than Neverということで💦 今

こちらの椅子。地元の掲示板サイトで中古で70ドルでした。しかしあちこちに水シミのようなものがあります。ところどころラッカーも剥げています。全体写真を撮り忘れましたが、分解するとこんな感じ ↓  座面と床面です。




水シミはありますが、無垢材なのでラッカーを剥がしてサンダーをかけ、ニスをかけ直せば大丈夫そうです。以前似たような作業をしたので、ラッカー剥がし剤やら道具やらは手元にあります。そうとなれば作業は簡単。

まずラッカー剥がし剤(オレンジの香りのいつものやつ ↓)をたっぷり塗って、上からラップを貼ってしばらく放置。

その後͡コテなどで溶けたラッカーをはぎ取り、Mineral Spiritなどで綺麗にします。この拭き取り作業、ただでさえベタベタの Messy な作業なのに、今回は平面ではなく微妙なカーブや凸凹のある椅子なのでなかなか難しい。

ラッカーを剥がした後、色むらができている部分をなくすため全体をサンダーでやすり掛けします。電動サンダー、本当買ってよかった。

サンダーを掛けた後は、もともとの白木の色になります(右がサンダー後 ↓)。この時点で色むらはなくなりました。


この白木の状態も素敵だったのですが、ダイニングセットがダークブラウンだったので、色味を合わせて同じ色になるよう、Walnut 色のニスを塗っていきます。ここで一気に色が変わります。

その後ウレタン塗装を2コートほどして、完成です。まだまだこぼすので、分厚く油性のウレタンコートで完全防水。



まるで元々この色だったかのような仕上がりです。

今まではおさがりでいただいた蛍光グリーンのハイチェアがダイニングにどーんとあったのですが、今回は既存のテーブルや椅子と同じ色にしたので、一気にダイニングの雰囲気が変わりました。うちはニスにしましたが、ペンキで色を変えることもできると思います。

さすが北欧家具、しっかりしているので今後も長く使えそうです。
こうして誰かの不要な家具が自分の手入れで生き返るのが本当にうれしいです。それでは!

2022年2月9日水曜日

中古家具についての考え

今回はDIY記事ではなく、中古の家具を補修して使うということについての私なりの考えについて書こうと思います。

私たち夫婦は、棚やテーブルなど、特に木製の家具を買うときは、新品ではなく中古を買うことが多いです。その大きな理由は3つ。

ー 木を新たに切らないで済む(環境面)
ー 良質の木を使っているのに安価(経済面)
ー 古い家具に使われていた無垢材は強度が強いものが多い(耐久面)




うちは引っ越しが多く、今まではIKEAなどで安めの家具をそろえ、引っ越しの際は売るか処分する、ということを繰り返してきました。

引っ越しといっても海をまたぐ距離になると、船便で暑さと湿気の中コンテナで何ヶ月もかかって届いたりします。そうするとベニヤや合板などの家具は歪んでしまったりして使い物にならなくなってしまうことがありました。合板などは糊で固めているそうで、それが湿度などでダメになるのが原因らしいです。

正にコレに詰める




IKEAに限らず、ネットなどで気に入ったシンプルなデザインのデスクなどを見つけても、合板・ベニヤなどで作られていることがほとんどで、年数を重ねるにつれて劣化してくるのも難点でした。

しかし、最近では本物のハードウッド(硬く良質な木)など、合板でない無垢材で作られている家具を探すのも一苦労ですし、見つけたとしてもお値段が高すぎてそもそも手が出ません (;^_^A

たまに素敵な家具が見つかっても、立派なケヤキの一枚板で作られていて「Made in India」などと書いてあったりすると「こんなに樹齢古そうな大きな木を切ってしまって、現地でちゃんと伐採基準は守られているのかな?」という不安も・・・




そこで私たちは、Thriftショップ(いわゆるチャリティーショップで寄付された家具などが格安で売ってる)やCraigslist(オンラインの個人間売買サイト)、日本ではヤフオクなどで、木製家具を買うことが多くなりました。

特に1920年代~60年代くらいまでのものは、立派な木を使ったものが多いようで、多少くたびれていたりしていても少し手入れをすれば十分に使えることが多いです。うちにはヤフオクで見つけてきた150年ほど前の木製の火鉢(!)や、昔の茶箱などをサイドテーブルとして使ったりしています。古い木製家具のPricelessな感じが大好きです。

ミュージアムなどに行くと、何世紀も前の石器時代に使われていた木製の道具が展示してあったりします。こういうのを見ていると、木製家具の果てしない可能性を感じます。

なるべく自分の Footprintをミニマルにしつつ、好きなものに囲まれて暮らしたいと思います。


2022年2月5日土曜日

エアフィルター交換

こんにちは。

2月に入り、まだまだ寒いもののどことなく春の気配もしてきました。それと同時に、鼻がぐずぐずするようになり・・・恐怖の花粉の季節がひたひたと迫っているのも感じます。

さて、初めてアメリカで家を持ったときに知っておくべきメンテナンスの一つに、エアコンのフィルター交換があります。

エアコンというかアメリカではHVACといういわゆる全館空調がほとんどなのですが、そのための吸気をする換気口フィルターを数か月おきに交換しなければいけません。推奨されているのは3ヶ月ごとですが、ペットがいる場合やアレルギーがある場合はもっと頻繁でも良いのかもしれません。

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1n59JnGdsSdilG32d8lWR9wLJJZOHIS1Y

我が家は3階建てで、それぞれの階に一つづつこういう換気口が付いています。天井に付いているところもあります。ここから屋内の空気を吸い取って、部屋のあちこちに付いている小さな換気口から冷暖房された空気が出てくる仕組みです。

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1bSsB-jMoTL3XwDnFk6ayvzQQq5gRS-6d

この金属製のフタのようなところを外すと、中に不織布のフィルターがはめ込んであります。

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1SlH-H4OOMcoJipulPKjvtILSlupblLWy


ここの二辺の長さをはかり、サイズが合うものを買ってきて交換します。大体20x20インチが主流のようです。うちのは14x20インチというのもありました。タイプにもよりますが、1枚10ドルしないくらいです。

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1AiN-s76cxLcZmNJY4wdejmYWOrC1dwgP

枠にどちら向きに設置するか矢印が付いているので、その通りに取り付けます。取り付け終わったら金属のカバーをはめ直して終了です。

https://drive.google.com/uc?export=view&id=1iGyn9I8JEP7_qL1xOjsg0jFniK6hmbGl


実は私、このフィルターの存在すら全く知らず・・・そういえば賃貸アパート暮らしのときは数か月おきにフィルター交換が来て交換してたなぁと後から思い出したのですが、それに気が付く前まで2年くらい放置していました💦 

それが、屋根裏に置いてあった交換用のフィルター(前の住人が買い置きしてあったものだと思います)を見つけて、はじめて交換しないといけないことに気が付いたわけです・・・

全く交換していなかったフィルター、すごいことになっていました・・・
新旧フィルターの写真あり。閲覧注意。


https://drive.google.com/uc?export=view&id=1KUjHHWxMotmbIdIVaFOodvYH7cTgWTdh



https://drive.google.com/uc?export=view&id=1aWO2g3igEdnzmiMemmELIWSJr-B0DC94

しかも最初のころは家の中であれこれDIYをしたりしていたので、かなり埃っぽかったと思います。

今は3ヶ月おきにリマインダーをセットして忘れずに交換するようにしています。3か月くらいだと交換してもほとんどフィルターの色に変化はなく、あんまり達成感はありませんが(?)

フィルターが詰まったままにしておくとHVACがうまく吸気できなくてオーバーヒートしたりしてしまうそうなので、老齢のHVACをいたわるためには小さな出費です。

ちなみにHVAC自体もメンテが必要ってことすら知らず、完全に何もせずに放置していました。でも冷房が真夏に突然止まったり、とガタが出てきたので、今はHVAC業者と年間契約をしてメンテに来てもらっています。

どこの業者も似たようなメンテサービスがあるようですが、うちは年2回、大きくHVACが必要になる夏と冬の前、春と秋に来てもらっています。

作業は何をしているのか、実はあまり知らないのですが(屋根裏とかガレージに入り込んでガサゴソやっているので)内部の掃除とかいろいろチェックしたりしているようです。年2回のメンテで350ドルくらいの支払いで、たまに何か不具合が見つかるとその都度請求があります。これがまた高額なことが多くて、500ドルとかすぐに飛びます・・・

でも車と同じで、こまめなメンテや補修が大きな問題を減らしてくれるなら必要経費ですね。

こういうことも、アメリカではじめての家オーナーになった人に向けたガイドブックみたいなものがあればいいのに!と思いました。

皆さんもフィルター、チェックしてみましょう!